1958-1959年のGibson Les Paulは、これまでのP−90シングルコイルピックアップからハムバッカーのPAFピックアップが搭載され、ボディカラーは、ゴールドからチェリーサンバーストに変更、ネックの仕込み角度の修正、ネックのシェイプなど、ルックスと音質、プレイアビリティまでもが最高の状態にアップデートされました。
この年代のVintage Gibson LesPaulStanderdは、現在エレキギターの中で1番高価なモデルとなっております。その価格は数千万から5千万円以上と価値は今後も上がる一方です。
50年代後期のレスポール・モデルはまさに音響のマジックであり、それらのモデルは親しみを込めて“バースト”と呼ばれております。
その魔法はこのモデルの肝とも言える多くの特性から生み出される。
例えば、その信じがたいほどの鳴りの良さは、充分に乾燥させたトーンウッド〔音響特性に優れた楽器用木材の総称〕の核!合構造:から生まれる。
響きの良いホンジュラス・マホガニーのネックとボデイ、それにハード・メイプルのトップが加わったこのギターは他に類を見ないほどよく歌い、圧倒的なサステインを誇る。
この年代のLesPaulのマホガニーは、ネックには、ネックに適した硬くて鳴りの良いホンジュラスマホガニーが使われ、ボディには、ボディに適したネック用よりは、比重の軽くて響きの良いホンジュラスマホガニーが使われていたようです。そして、この鳴り響き過ぎるマホガニーの音を止める役割も計算して硬くて比重の重いハードメープルが使われていたそうです。
現在、LesPaulに使われているマホガニーは柔らかめで、Vintage LesPaulに使われていたホンジュラスマホガニーより鳴りが悪い為、トップに貼られるメープルは、音を止める効果の強いハード・メープルにこだわらなくてもソフト・メープル、カーリー・メープルでもトータル的な音で考えれば、どちらでも遜色ない音になる様ですよ。
1968年〜1969年に再生産されたLesPaulには、50年代のネックに使われていた硬めで鳴りの良い比重の重めのホンジュラスマホガニーが、ネックとボディにも使われていた為に再生産LesPaulは50年代のモデルより500グラムほど重たい個体が多い様です。こちらは、ホンジュラスマホガニーと相性の良いハード・メープルが使われいた様です。特に1968年モデルは、50年代のLesPaulと比べても遜色ない素晴らしいサウンドの個体が多い様です。
幸せな避返を果たしたホンジュラスマホガニーとハード・メープルの2つの木材からは、高域の倍音をかすかに含むふくよかな中音域が生まれる。
また、木材の密度差により自然と音質も変わってくる。
緻密な材ほどサステインが増し、逆に軽めの材では広がりのあるトーンが得られ、よく共振する。実際のシーズニング〔自然乾燥により材を熟成させること〕の過程では、木材に含まれる水分がゆっくりと蒸発して導管内に空間ができる。
結果として木材が軽くなると同時に、より生き生きと共振するようになる。
レコーデイング用であれライヴ演奏用であれ、バースト・Gibson Les Paul Standerdほど響きが良く、豊かで、深みがあり、芳醇なサウンドを奏でるギターはないのではないでしょうか。
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